火事の対処法–パニックを防ぎ命を守る方法は?

平成27年に全国で発生した火事は39,111件あったそうです。
1日に107件、およそ13分に1件の計算となります。

特に、乾燥していて暖房器具を使用する機会の多い、冬入りから春先の時期に最も火事が多く発生しています
総出火件数では全体の57.7%となっており、損害額では全体の55.5%を占めています。

このうち建物火災は全火災の56.8%で最も高い比率を占めています。
※参考:総務省消防庁の発表資料(pdf)

意外な火事の発生原因とは?

火事の発生原因TOP5

  1. 放火 4,033件
  2. タバコ 3,683件
  3. こんろ 3,497件
  4. 放火の疑い 2,469件
  5. たき火 2,305件


平成27年 総務省消防庁の調査

意外にも「放火」が1位でした。4位の「放火の疑い」を合わせると6,502件
全体3万9,111件の16.6%に及びます。

火災の6件に1件は放火が原因ということになります。怖いですね。

放火魔に狙われそうな家

  • 道路から見えるところに翌日に捨てるゴミ袋など燃えやすそうなものが置いてある。
  • 駐車場の柵が開いている

このような家は防犯意識が低いと判断され、狙われやすくなるとのこと。

また、放火魔の特性として近所で連続して犯行を重ねる傾向があるそうです。
近所で原因不明の火事が発生した際は注意が必要です。

普段から近所の方とのコミュニケーションをとり、不審者についての情報を共有しておくことも防犯につながります。


目の前で火事が起きたとき絶対にやってはいけないこと

火事を目の前にした人が初期対応として何をしたかの統計があります。

  • 1位、初期消火無し 36.8%
  • 2位、消火器 20.5%
  • 3位、簡易消火器具 4.3%
  • 4位、固定消火設備 0.8%
  • 5位、屋内消火栓設備 0.3%
  • その他 37.4%

※「簡易消火器具」とは、水バケツ、水槽、乾燥砂などをいいます。
※「固定消火設備」とは、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備、不活性ガス消火設備、泡消火設備などをいいます。

発火直後に消火器類で消化しようとした人は4人に1人のみ。
実際に火を前にするとパニックになってしまい、初期消火せずに逃げてしまうことが多いという結果が出ています。

人が火災時に起こしてしまいがちな3大パニック

1、発生直後のパニック

消火器の使い方が分からなくなってしまう。
消火器の使い方自体は簡単ですが、パニックになると使い方が分からなくなってしまうことが実際にあるそうです。

いざというときパニックにならないために、普段から消火器の使い方を意識しておきましょう。
[button url=”#shokaki” text=”消火器の使い方” type=”normal” color=”red” icon=”yajirusi” width=”wide”]

2、避難時のパニック

リビングと玄関の通り道が火元となった場合など、火元近くを通って玄関に逃げようとして火傷(やけど)を負ってしまうことがよくあるそうです。
常に2カ所以上の出口を考えておきましょう。

例えばマンションであれば、ベランダに出て隣の家から逃げるのが正解です。

また、集合住宅などで隣の家が火事になった場合、廊下に出たところ
煙が充満していて逃げる方向が分からなくなるといったパニックの例があるとのこと。

こういった場合は、基本的に煙は上の方に流れますので、姿勢を低くして視界を保ちながら、なるべく煙を避けて逃げるのが正解です。

3、天ぷら鍋火災のパニック

なぜ天ぷら鍋から火災が起きるか?

油を加熱しすぎて発火点の温度に達してしまうことが最も多い原因だそうです。

油は、温度が385度に達すると発火し始めます。
強火なら10分ほどでこの温度に達します。

現在売られているコンロでは鍋の温度が一定以上となると自動的に火が消える過熱防止装置の設置が義務づけられていますが、古いコンロにはこういった装置が付いていません。

そのため、古いコンロで鍋を加熱するとどんどん温度が上昇し、油が燃え始め、火事の原因となってしまいます。

※2008年4月から全てのコンロ・バーナーに過熱防止装置、立ち消え安全装置、消し忘れ消化機能の装備が義務付けられています。
以下のマークが目印です。
使用しているコンロにマークが付いているか確認してみてください。



古い油ほど早く火が付くので注意が必要です。

IHコンロでも鍋の位置がずれていたりすると、鍋の温度が異常に上がって火災が起きる可能性があるので注意が必要です。

天ぷら鍋火災でやってはいけないこと

1.炎に水をかけてしまう
油と一緒に炎が爆発的に飛び散り、さらに火事の範囲を広げてしまうので、絶対にやってはいけません。

天ぷら鍋火災に最も効果的なのは、強化液消火器です。
普通の消火器(粉末消火器)よりもより油火災に適した消火剤が入っています。
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他にも、油火災に特化したものとして、女性でも扱いやすいスプレー式の簡易消火具も市販されています。
[button url=”https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=2TEGZH+JNMJM+2T9K+BW8O2&a8ejpredirect=http%3A%2F%2Fwww.denchiya.net%2Ffs%2Fdenchiya%2Fc%2Ffirehomespray” text=”スプレータイプの消火器一覧ページ” type=”normal” color=”red” icon=”yajirusi” width=”wide”]

2.マヨネーズで消化しようとする
マヨネーズを容器ごと油鍋に入れると消火できるといった「マヨネーズ消火法」が一時広まりましたが、
マヨネーズを天ぷら鍋に入れると、直後に炎が広がってしまいます。
その炎が周りに燃え移ってしまう危険がありますのでやめましょう。

3.台所用洗剤で消化しようとする
台所用洗剤を炎の中に投げ込むと爆発的に炎が広がるので絶対にやってはいけません。


それでもパニックになってしまうのではないかと不安な人におすすめな消火剤

炎に投げ入れるだけで一瞬で消化してくれる消火剤 SAT119 eco

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その他、意外な火事の発生原因

  • 犬がスマホをかじってバッテリーから発火
  • 金魚鉢がレンズ代わりになり発火、特に太陽が低い冬は窓際でなくても光を集めやすいので危険です。
  • 簡易コンロで、ボンベの上を覆うくらいの幅広の鉄板を使ったせいでボンベが加熱され破裂
    実際にあった事件「花見でボンベ破裂 コンロ2台並べて使用」
     4日(※2017年4月4日)、宮崎県延岡市の城山公園で花見客のカセットコンロのボンベが破裂し6人がけがをした事故で、花見に来ていた大学生たちはカセットコンロを2台並べて使っていたことがわかった。

     警察の調べによると、大学生たちは2台のカセットコンロにそれぞれ直径40センチの丸形の鉄板を置き、それを並べて使っていたという。2台並べて使うとボンベが高温になり破裂する危険があるとして、メーカーでは商品に「警告」として表示している。
    ※参照元:日テレNEWS24

  • 洗濯物が乾いてストーブの上に落ち発火
  • 犬が延長タップにおしっこをかけショートし発火


消火器の使い方

1、まず、上に付いているピンを真上に抜きます。

2、姿勢を低くし、噴射口を炎に向けます。

炎との距離は3~4メートル、炎ではなく燃えているモノ(発火元)を狙います。

3、レバーを握ると消火剤が出ます。

ノズルを左右に揺らしつつ消火剤をかけながら、火元に徐々に近づいていきます。

4、回り込んで裏側の火にも消火剤をかけます。

裏に回って燃え残りがないか確認して下さい。

上記のように消火器の使い方自体は難しくありませんが、いざというときに使えるように普段から意識しておきましょう。

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火災の原因で放火が多いというのは驚きです。
これでは普段いくら気をつけていても、火事を避けることができません。
いざという時に冷静に対応できるように心構えはしておきたいですね。

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