近年、ゲリラ豪雨や台風など、一度に大量の雨が降ることで発生する水害のニュースが増えています。
天気予報で報じられる雨量の表現には様々あります。
以下に、降雨量(※1時間の雨量)による表現の種類別に、生活への影響と対策をまとめました。
出かける際の装備や、住居周辺の水害対策の参考にしてください。
1時間の雨量による表現
80mm以上~【猛烈な雨】
息苦しくなるような圧迫感がある雨です。
恐怖を感じるほどで、傘は全く役に立ちません。
水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるので、車の運転は危険です。
雨による大規模災害が発生する恐れが強く、厳重な警戒が必要となります。
(画像はNNNからの引用です)
50mm以上~80mm未満【非常に激しい雨】
滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)雨です。
傘は全く役に立たなくなります。
都市部では地下街に雨水が流れ込んだり、マンホールから水が噴出する場合があります。
水しぶきであたり一面が白っぽくなり視界が悪くなるので、車の運転は危険です。
土石流が起こりやすくなり、多くの災害が発生します。
(画像は47newsからの引用です)
30mm以上~50mm未満【激しい雨】
バケツをひっくり返したような猛烈な雨です。
傘を差していても濡れてしまいます。
道路が川のようになります。
高速道路走行時に車輪と路面の間に水膜が生じ、ブレーキが効かなくなるので注意が必要です(ハイドロプレーニング現象)。
また、山崩れ・崖崩れが起きやすくなり、危険地帯では避難の準備が必要です。
これほど強い雨だと、都市では下水管から雨水があふれます。
ハイドロプレーニング現象
自動車などが水の溜まった路面を走行中に、タイヤと路面の間に水が入り込み、水の上を滑る状態になり、ハンドルやブレーキが利かなくなる現象。
水膜現象ともいいます。
(画像は西日本新聞からの引用です)
20mm以上~30mm未満【強い雨】
どしゃ降りの雨です。
傘を差していても濡れてしまいます。
また、地面一面に水たまりができます。
側溝や下水、小さな川があふれ、小規模の崖崩れが始まるので、地域によっては注意が必要です。
寝ている人の半数くらいが雨音に気づきます。
運転中、ワイパーを速くしても前方が見づらくなるほどの雨です。
(画像は毎日新聞からの引用です)
10mm以上~20mm未満【やや強い雨】
ザーザーと降る雨です。
相当強い雨で、地面からの跳ね返りで足元が濡れ、雨音で人の話し声がよく聞き取れなくなるほどの雨量です。
パッと見てかなり降っていると印象を持つほどの雨です。
地面一面に水たまりができます。
この程度の雨でも長く続く時は注意が必要です。
3mm以上~10mm未満【並みの雨】
地面に大きな水たまりができるほどの雨です。
だいぶ降っているという印象を持つほどの雨量です。
2mm以上~3mm未満【弱い雨】
地面がすっかり濡れるほどの雨です。
普通の雨の降水量で、ほぼ100%の人が傘を差します。
2mm未満【小雨】
数時間続いても雨量が1ミリにも満たない雨です。
地面がかすかに湿る程度で、傘がなくても問題ありません。
1時間に50ミリ以上の雨の雨量とは?
1時間に50ミリ以上の雨(非常に激しい雨)とは、1時間に雨水が50ミリつまり5cm貯まる雨量を表します。
大した量じゃなさそうですが、1平方メートルあたり50リットルもの水量になります。
1リットルの牛乳パック50本です。
それが低地などに集まるとたちまち洪水が発生してしまいます。
終りに:
ちなみに日本史上最高の1時間降水量は、1999年10月27日に千葉県佐原市で記録した153ミリです。
本州南岸で急速に発達した低気圧がもたらした雨でしたが、上に書いた最も強い80ミリ(猛烈な雨)の倍近くの雨量です。
とてつもないですね。
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