毎年、お盆(8月中旬)の辺りから海水浴が危険といわれる理由を知っていますか?
それは「土用波」と言われる現象が原因です。
土用波とは
昔からお盆の時期になると台風が増えます。
2018年のお盆近くに発生した台風は9つ
2018年は全部で29の台風が発生しましたが、そのうち台風13号(8月1日)、台風14号(8月1日)、台風15号(8月8日)、台風16号(8月5日)、台風18号(8月14日)、台風19号(8月13日)、台風20号(8月16日)、台風21号(8月25日)、台風22号(9月5日)と9つの台風がお盆近くに発生しています。
これら台風の影響で、海岸から数千キロ離れた沖合の波が荒れ、3メートルを超える大きな波として押し寄せてくるのです。
離岸流にも注意
土用波のような大きな波が起こると、同時に離岸流にもより気を付ける必要がでてきます。
離岸流とは海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする時に発生する強い流れのことです。
沖から海岸に押し寄せ続ける波により岸に海水が貯まってくると、波の向きと逆行して、沖に向けて戻ろうとする流れが起こります。
この一方的に流れる速い流れのことを離岸流(リップカレント)と呼びます。
速さは最大で2m/sec(1秒に約2m進む)となることもあり、岸から離れると流速は弱まります。
離岸流の幅は10~30m程度とあまり広くないので、海岸と平行に少し移動すると逃れることができます。
離岸流に流されると、知らず知らずのうちに沖まで流されてしまうことがあるので、注意が必要です。
第九管区海上保安本部海洋情報部:離岸流(リップカレント)
コメント