停電の原因と停電後の対処法は?

最近、台風が立て続けに日本に上陸し、停電被害が各地で発生しています。

停電が発生する原因、停電した際の対処法をまとめました。

知っておくと停電による2次被害を防ぐこともできるので、ぜひチェックしてみてください。

停電が発生するケースとは?

停電が発生するケースとしては、家の敷地内に原因がある場合、もっと広範囲で停電する場合とがあります。

家の敷地内で停電が発生しているケース

電気の使い過ぎ契約アンペアを超えて電気を使いすぎると、アンペアブレーカーが落ちて家中の電気が切れ、停電します。
屋内の配線や家電の漏電屋内の配線の中の断熱帯が経年で劣化し、そこに雨漏りなどで屋内に入り込んだ雨水がしみこみ漏電が発生し、停電します。
また、室内の家電のケーブルの損傷部分やコンセントの差込口が濡れてしまった場合も漏電が発生します。
漏電による停電は、家中の電気が切れる場合(漏電箇所を見つける方法)と、一部の部屋のみ停電する場合とがあります。
屋外にあるコンセントや外灯の漏電屋外にあるコンセントや外灯の防水が不完全な場合、大雨・台風などにより雨が吹き込み漏電し、停電します。

もっと広範囲で停電が発生しているケース

雷が電線等に落ちて、電線・変圧器等の設備が損傷した場合、停電が発生します。
大雪
  1. 電線にたくさんの雪が付着しているところに強い風が吹きつけると、電線が大きく揺れて電線どうしが接触し、停電が発生します。
  2. 電線近くにある高い樹木にたくさんの雪が積もると、雪の重みで枝や幹が電線に倒れかかり、停電が発生します。
風雨・台風
  1. 台風等の強風で飛ばされたモノにより電線が損傷したり、大雨の影響で発生した土砂崩れによって電柱が倒れたり、電線が損傷すると、停電が発生します。
  2. 送電線と鉄塔は、電気が鉄塔に流れないよう、電気を通しにくい「碍子(がいし)」という器具で接続されています。 海に近い地域では、塩分を含む潮風がこの碍子の表面に吹き付け、碍子の表面に塩分が多く付着すると、電気が表面を伝って鉄塔に流れてしまい、停電が発生します。
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地震地震が発生し、地面の液状化や家屋倒壊等の影響で電柱や電線が損傷すると、停電が発生します。
鳥の巣による被害カラスなどの鳥が電柱に巣を作ることがありますが、巣の材料に針金などの電気が通りやすいものが使われると、針金に電気が流れてしまい停電が発生します。
車両衝突の影響自動車等が電柱・路上機器等の送電設備に衝突し、損傷すると停電が発生します。
また、事故後の周囲の安全確保や設備修理のため、意図的に停電させることがあります。
重機による設備損傷地面を掘削する工事で地中埋設ケーブルを損傷させてしまったり、クレーン等が送電線に接触してしまうと停電が発生します。
近隣火災の影響火災によって電線等の送電設備が損傷すると、停電が発生します。
また、設備の周辺で火災が発生した場合、消防の指示に基づき、安全な消火活動のために緊急で停電させることがあります。

停電復旧のしくみと停電理由

停電後にとるべき行動

まずは、停電の範囲が家の敷地内のみか、もっと広範囲なものかを確認しましょう。

外を見て街灯や隣近所の電気が点いているかを確認してください。街灯が点いており停電しいてるのがあなたの家だけならば自宅敷地内に原因があると分かります。

自宅の敷地内で停電しているケース

あなたの家だけ停電している場合は、まずブレーカーが落ちているかを確認します。

その前に、以下の家電製品を使っていた場合は、電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。

  • ドライヤー、ヒーター、ストーブ、こたつなど熱を発する器具や装置。
  • ハンドミキサー、電気ドリル、電動のこぎりなど回転器具や、モノを切断する工具。

問題が無ければ、ブレーカーを確認しましょう。※以下はブレーカーの各部名称(中部電力の図参照)

ブレーカーの各スイッチ名称

ブレーカーが落ちている場合、以下の3つのケースが考えられます。

  • 電気の使い過ぎにより家全体が停電(アンペアブレーカーが落ちている)
  • 漏電により一部の部屋だけ停電(漏電ブレーカーが落ちている)
  • 漏電により家全体が停電(漏電ブレーカーが落ちている)

なお、アンペアブレーカーは「メインブレーカー」、安全ブレーカーは「小ブレーカー」とも呼ばれることがあります。

電気の使い過ぎにより家全体が停電

アンペアブレーカーが落ちている場合

アンペアブレーカーが作動するのは、家庭全体の使用電力が契約アンペア数を超えてしまった時です。

電力を大量に消費する製品を使用していると作動する可能性が高くなります。

電力消費の少ない家電と交換するなどして節電したり、電気を使う時間帯を分散させたり、電力会社との契約アンペア数を増やすなどが対策となります。

漏電により一部の部屋もしくは家全体が停電

漏電ブレーカーが落ちている場合

ブレーカーを点検する漏電箇所の確認方法:漏電ブレーカーが作動したということは、家の中のどこかで漏電が発生しています。

確認するためには、まずはアンペアブレーカー、漏電ブレーカー、安全ブレーカーのスイッチを全て切ります。

そしてアンペアブレーカーと漏電ブレーカーを「入」にした上で、安全ブレーカーのスイッチを1つずつ入れていきましょう。

ある安全ブレーカーのスイッチを上げた時に漏電ブレーカーが落ちた場合、その部屋で漏電が発生していると分かります。

例えば、キッチン用の安全ブレーカーを「入」にしたとき、漏電ブレーカーが落ちたら、漏電の原因はキッチンにあることになります。

キッチンのコンセント周りや電化製品の配線や電源プラグなどに破損がないか確認しましょう。

破損や故障があれば製品や部品を新しいものに交換してください。

もし、すべての安全ブレーカーを「入」にしても復旧しなければ、壁や天井を伝う屋内配線が劣化し絶縁体に天井の雨漏りで水が入り込んで漏電しショートしている可能性があります。

この場合、素人では調査や修復は難しいです。

放置しておくと、火事の原因にもなるので、早目に電力会社に連絡をして漏電箇所を点検してもらいましょう。

通常は無料で点検してもらえます。

漏電ブレーカーが落ちていない場合

ブレーカーが落ちておらず停電した場合は、外灯や屋外にあるコンセントの防水が不完全で、そこに大雨や台風による雨水が吹き込んで漏電が発生している場合があります。

この場合、雨が降っている最中は漏電箇所に近づくのは危険です。

ブレーカーを全て下げた状態にしておき、雨が止んで周辺が乾いてから調べるようにしましょう。

どうしてもすぐに調べる必要がある場合は、長靴やゴム手袋で防護して近づくようにしてください。

コンセントや外灯の水漏れ部分をビニール袋などで覆って防水を施します。

停電した際の処置は?

停電した直後

とりあえず冷凍庫の中がびちょびちょにならないよう氷は捨ててしましょう。

アイスクリームはすぐに食べるしかないですね。

冷蔵庫の中ものものは扉を空けさえしなければ夏でも1日くらいは持つようです。

停電が長びく場合

ネットがつながる場合は、電力会社のホームページで復旧の状況を確認することができます。

各電力会社の停電情報のリンクをクリックすると、現在の停電・復旧の状況を確認できます。

電力会社停電情報コールセンター
北海道電力停電情報のお知らせお近くのほくでん一覧
東北電力停電情報0120-175-366
東京電力停電情報 0120-995-007
※0120番号をご利用になれない場合
03-6375-9803(有料)
北陸電力停電情報 0120-837119
関西電力停電情報0800-777-308
中部電力停電情報 インターネットによるご確認・お申込み
中国電力停電情報  停電に関するお問い合わせ先
四国電力停電情報 お近くの四国電力・支店情報
九州電力停電情報営業所・配電事業所お問い合わせ先一覧
沖縄電力停電情報について停電・緊急のお問い合わせ(24時間受付)

明かりの確保

ろうそくや、LEDランタンで明かりを確保します。

↓の電球は充電池が内蔵されていて、停電時に取り外して6時間ほど懐中電灯として使えます。いいアイディアですね。
緊急時には取り外して懐中電灯としても使用できるLED電球

また、ろうそくの扱いには注意してください。特に外で使う場合は。

お墓用の防風ケースを使うと安全です。

冬の寒さをしのぐ

灯油があれば石油ストーブで暖を取れます。

ファンヒーターなど電気暖房機器以外に、1台は石油ストーブを置いておくことをおすすめします。


灯油ポンプは電動タイプが楽ですね。

屋外にある灯油タンクでも使えるロングタイプの電動式灯油ポンプもあるとポリタンクに灯油が無くても給油できます。

停電中に車で外に出かける場合

停電時の夜間に車で出かける際は、信号が消えている場合があるので、運転には注意してください。

特に交通整理の警察官がいない交差点では注意しましょう。

簡易発電機を使う

カセットボンベ2本で2~3時間の電気を発電できるホンダ製の簡易発電機が便利です。

キャンプでも使えるので人気があるようです。

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終りに

というわけで、停電の原因と、停電後の対処法をまとめてみました。

うちでも先日の台風24号で停電したんですが、ブレーカーが落ちていなかったため原因不明でした。

翌日、電力会社に電話しましたが、電話が混み合っていてつながらず、困りました。

試しにブレーカーを上げ直してみたところ、普通に電気が点きまいした。

点いたのは良かったのですが、原因が気になって家の周りを点検したところ、

結局、原因は外にあるコンセントのカバーが外れかけていて、そこから漏電していたためのようでした。
コンセントのカバーが外れて漏電コンセントのカバーが外れて漏電

カバーは釘を刺し直し、縁をコーキングして修復しときました。

震災の時はガソリンが一番重要だと思いましたが、電気も同じくらい重要ですね。

生活防衛として停電時でも電気を確保できるようにしたいです。

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